『数えてますよ』
「数え」の意味を問答した瞬間であったが,瞬時に,「ああぁ,数えの意味がわかってないんだぁ」と失望して絶句した。そして,これまで指摘してきた欠点の全てが繋がって,「だめだこりゃ」「何も学んでなかったんだなぁ」ということを悟った瞬間でもあった。もちろん,もう黙るしかないし,永久にアドバイスは与えられない。先方は,学びの瞬間を失うし,自分自身も同様に学びのフィールドを失う。まさしく,音楽的信頼を失う瞬間であった。数年重ね併せて来て,進歩してきてるのだという自分の中の音楽と期待してきた信頼が崩れた瞬間だ。
残念ではあるが,やっぱりそうかという確信へと変わり,今後はもう音楽的に交わるようチャンスともうける必要はないなぁという,妙な安堵感も混じるものである。
音楽的信頼:
音楽的信頼: